直幹申文絵詞
子だくさんの文章博士、橘直幹は、一家を支えるために民部大輔との兼任を望み、申文を書き朝廷に奉った。しかし、申文を目にした帝は、その文言に気分を害し、直幹の望みは叶えられなかった。月日は流れ、ある夜、内裏は炎に包まれる。しかし内裏に残された直幹の申文が(?)、奇跡を起こす—
- 第一段 橘直幹、兼官を望み申文を書く
- 第二段 直幹の申文に、村上天皇機嫌を損ずる
- 第三段 愁訴の情を書き連ねる直幹の申文
- 第四段 内裏炎上に際し、帝、直幹の申文の安否を問う。また、内侍所の神鏡、紫宸殿の桜にかかる
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