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幻
最愛の紫の上を失った源氏は、二条院に閉じこもり四季の移ろいの中でただ亡き人を追慕する。新年の参賀も断り、蛍兵部卿宮や親しい人々の弔問にも上の空で過ごす。一年の服喪が明ける冬、源氏は紫の上から送られた文や数々の手紙を火にくべて焼き捨て、俗世との絆を断ち切って出家への決意を静かに固める。
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