源氏物語 五十四帖
源氏物語の全五十四帖を一覧し、その帖を描いた絵巻を横断して鑑賞できます。
絵巻バッジのある帖には、鑑賞できる絵巻が収録されています。
源氏物語五十四帖と源氏物語絵巻
『源氏物語』は、平安中期に紫式部によって著された全五十四帖からなる長編文学です。光源氏の栄華と苦悩、そして次世代の運命を描くこの物語は、平安末期以降、数多くの絵巻物(源氏絵)として視覚化されてきました。
当サイトでは、現存最古の国宝『源氏物語絵巻』(徳川本・五島本等)をはじめ、各帖を題材とした絵巻作品を横スクロールで鑑賞できます。五十四帖のあらすじや詞書とともに、平安の宮廷美をお楽しみください。
※「絵巻あり」バッジのある帖では、該当場面を描いた絵巻ビューアーを直接開くことができます。
- 第五帖
若紫
わかむらさき瘧病(マラリア)の加療のため北山を訪れた源氏は、庵で藤壺に酷似した可憐な少女(若紫、後の紫の上)を垣間見る。少女を引き取りたいと申し出るが、祖母の尼君に断られる。京に戻った源氏は病で退出していた藤壺と密会を果たし、藤壺は源氏の子を懐妊する。冬、尼君が亡くなり身寄りをなくした若紫を、源氏は父・兵部卿宮に先んじて二条院へ引き取り、自らの手で理想の女性へと育て始める。絵巻 1 件 - 第十五帖
蓬生
よもぎふ源氏が須磨に隠棲していた間、末摘花は召使いたちが去り荒廃していく常陸宮邸で、叔母からの筑紫下向の誘いを断り頑なに源氏の帰りを待ち続けていた。帰京の翌年春、花散里を訪ねる途中で雑草が生い茂る廃邸に気づいた源氏は、それが末摘花の住まいであることを思い出す。長年の変わらぬ一途な純情に打たれた源氏は手厚い支援を施し、後に二条東院へ引き取る。絵巻 1 件 - 第十六帖
関屋
せきや夫・常陸介の任期満了に伴い常陸から帰京する空蝉の一行と、石山寺へ御礼参詣に向かう源氏の盛大な行列が逢坂の関で偶然行き交う。関守の館の木陰に牛車を引き寄せて見送る空蝉に対し、源氏は従者の小君(紀伊守の弟)を介して文と歌を贈り、往年の逢瀬の追憶を交わし合う。絵巻 1 件 - 第三十六帖
柏木
かしはぎ新春、女三の宮は男児(薫)を出産するが、罪の呵責と恐怖に苛まれた柏木は衰弱死する。女三の宮は父・朱雀院の手で出家。源氏は薫を我が子として抱きながら因果の恐ろしさに涙する。臨終の柏木から妻・落葉の宮の後事を託された夕霧は、一条宮へ見舞いに通ううちに未亡人となった落葉の宮に心を奪われていく。絵巻 1 件 - 第三十七帖
横笛
よこぶえ柏木の一周忌を終えた秋、落葉の宮の母・一条御息所は手厚い配慮への返礼として柏木遺愛の横笛を夕霧に贈る。その夜、夕霧の夢枕に柏木が現れ「その笛はあなたではなく然るべき人に伝えてほしい」と告げる。夕霧は六条院の源氏に夢と横笛のことを相談するが、笛の真の継承者が薫であることを知る源氏は言葉を濁して笛を手元に留める。絵巻 1 件 - 第四十四帖
竹河
たけかわ髭黒太政大臣の死後、未亡人となった玉鬘は二人の姫君(大君・中の君)の縁談に苦慮する。冷泉院や今上帝、夕霧の息子・蔵人少将らが求婚する中、源氏亡き後の重鎮となった薫は出家の思いを抱き静観する。結局、大君は高齢の冷泉院へ輿入れし、取り残された少将は中の君と結ばれるが、かつて玉鬘が誇った六条院の華やぎは薄れゆく。絵巻 1 件 - 第四十五帖
橋姫
はしひめ桐壺帝の八男・八の宮は世を捨て宇治の山荘で二人の娘(大君・中君)と仏道に励んでいた。自らの出生の秘密に悩み世俗を嫌う薫は、宮を師と仰ぎ宇治に通い詰める。秋の有明の月夜、薫は合奏する姉妹の姿を垣間見て長女・大君に深く心を奪われる。老女房の弁の尼から、薫は自らの実父が柏木であることを明かされ、父の遺文を手渡されて激しい衝撃を受ける。絵巻 1 件 - 第四十八帖
早蕨
さわらび姉・大君を失い一人宇治に残された中君のもとへ、山の阿闍梨から早春の蕨や土筆が届けられる。薫は後見として心を尽くし、中君を京の二条院にある匂宮の邸へ引き取る手配を進める。姉の喪に服しながら宇治を離れる中君に対し、薫は大君の面影を重ねて恋慕の情を抱き始めるが、中君は京へ移り匂宮の妻としての生活を歩み始める。絵巻 1 件 - 第四十九帖
宿木
やどりぎ匂宮は夕霧の娘・六の君と政略結婚を結び、懐妊中の中君は不安に打ちひしがれる。薫は中君を慰めるうちに思いを打ち明けるが、中君は自らの異母妹・浮舟の存在を薫に示唆してかわす。中君は無事に男子を出産。一方、薫は今上帝の女二の宮と結婚するが大君を忘れられない。初瀬参詣の帰途、宇治に立ち寄った薫は、大君に生き写しの浮舟を偶然垣間見ることになる。絵巻 1 件 - 第五十帖
東屋
あづまや八の宮の落胤である浮舟は継父・常陸介のもとで育つが、実母の中将の君は高貴な身分との良縁を望み異母姉・中君のもとに預ける。二条院で浮舟を見初めた匂宮が強引に迫る事件が起き、驚いた母は浮舟を三条の隠れ家へ連れ戻す。事情を知った薫は三条を訪れて浮舟を引き取り、亡き大君の面影を追い求めて彼女を自らの宇治山荘へと隠す。絵巻 1 件